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2025.02.03 お知らせ

鬼を追い払い、心を整える時間

2月に入り、暦の上では春を迎える時期となりました。とはいえ、まだまだ寒さが厳しい日も続きますね。そんな中、日本では古くから「節分」という行事が行われてきました。節分は、邪気を払い、新しい季節を迎えるための大切な風習。「鬼は外、福は内」と豆をまきながら、悪いものを追い払い、幸せを願う習慣は、どこか私たちの心にも通じるものがあるように思います。

「鬼」とは、何も目に見えるものだけではありません。心の中にある不安や悲しみ、後悔や寂しさも、時には「鬼」として私たちを苦しめることがあります。大切な方を亡くされた方にとっては、「もっとこうしてあげればよかった」「最後に伝えたいことがあったな」と思うこともあるかもしれません。そうした想いを、節分という節目にそっと整理し、心を整える時間を持ってみるのはいかがでしょうか。

豆をまく時に、心の中で「ありがとう」「見守っていてね」と故人に語りかけてみる。あるいは、いつものようにお仏壇に手を合わせながら、心の中の「鬼」を静かに手放していく。そうすることで、少しずつ気持ちが穏やかになり、前を向くきっかけになるかもしれません。

節分の日には、恵方巻や福豆をお供えするのもおすすめです。故人が好きだった食べ物と一緒に供え、「一緒に食べたことがあったな」「この時期にはこんな話をしたな」と思い出を振り返ることも、あたたかい供養のひとつになります。家族が集まる機会があれば、「この季節になるとこんなことをしていたね」と、自然に思い出を語り合うのもいいですね。何気ない会話の中で、故人の存在を感じ、心が和らぐこともあるでしょう。

節分が終わると、少しずつ春の訪れを感じるようになります。寒い冬を乗り越えるように、心も少しずつ前を向いていけるといいですね。故人を想う気持ちは変わらなくても、日々を大切に過ごしながら、新しい季節を迎えていきましょう。

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