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2020.01.06 コラム

繋ぐ想い

こんにちは。善導寺のセレモハートあい苑 中村です。

本日は先日お会いしたお客様のお話をさせて頂こうと思います。

このお客様お名前はS様と仰います。

当社の代表が1年半ほど前にお父様のお見送りのお手伝いをさせて頂いた事をきっかけにご連絡を取っておられたようです。

この度は念願であった焼とり屋をOPENされ、スタッフ一同お邪魔させていただきました。

場所は久留米市六ツ門町。近くには一口餃子の有名店もあり、あちらこちらからいい香りが漂う中にありました!目的地の『焼鳥 心』

優しそうな人懐っこい笑顔を見せながら店主のS様が忙しそうに店内を切り盛りしてます。代表からS様がお店を出すまでの経緯を聞いていた私達には感慨深いものがあります。

S様の出店の経緯とは、お亡くなりになられたお父様が生前『心』という焼鳥屋をされており、その屋号を息子様に継いで欲しいとのお気持ちを持っておられたそうなのです。お亡くなりになられたことで、故人の気持ちに応えたい。と強く思うようになり、お勤めになられていた会社を辞め、ようやくOPEN準備が整い、故人の最後の式典をお手伝いさせて頂いたご縁で私達にもお声がかかり、門出に立ち会わせて頂いたのでした。

私達、セレモハートあい苑の“あい„の字は藍色の”藍„を使わせてもらっています。人は皆、その長い人生において数多くの出会いと、別れを繰り返します。良縁もあれば悪縁もあるでしょう。しかし、その一つ一つが人生に深みを持たせていくのでしょう。喜怒哀楽すべての想いが人生を染めていく。それこそ藍染めの藍色のように。

そのように深い人生を送ってこられた故人様に想いを馳せる時間を私たちは大切にしたいと考えております。それこそ最大限の “愛情„ を持って。そして、その想いを知ることが残されたご遺族様の人生に更に深みを持たせるものだと。

あるご住職が言っておられました。最近はご葬儀のお参りを言ってこられる方の多くが、「今○○が亡くなりました。」と言われます。しかし、本来は「今○○が息を引き取りました。」と言ってほしい。貴方の最後の息は私たちが確かに引き取りました(引継ぎました)の意味を込めて。

最後にお見送りに出てきてくださいました。お母様のうるんだ瞳が亡きお父様の意思を引継ぎ、息子様が成されたことへの嬉しさと大きさを物語っているような。そんな気持ちにさせられるような優しい一時を過ごさせていただきました。

焼鳥 心

久留米市六ツ門町10-30

ここで、うれしい後日談が・・・。

愛娘「こころ」ちゃんが年明け早々生まれました。

新年を迎え新しい家族も増え、更に人生に深みを持たせることでしょう。

新たな門出にスタッフ一同お祝い申し上げます。